ぺろぺろ速報

主にけいおん!関連のSS・VIP・声優・アニメetc.. 個人的に好きなものまとめ。

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澪「なまにく!」

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 01:34:19.04 ID:6IFf3vd10
唯「でね~、その時憂がすぐにタオル持って来てね、ササーッと片付けてくれたんだ~」

梓「もうっ、先輩は憂に頼り過ぎですよ」

紬「良いわねぇ、姉妹って。羨ましいわー」

律「いや、こいつそろそろ大学生だぞ? 流石にそれくらい……」

澪「……」モジモジ…

澪「……///」クイクイッ

律「ん? どうした、澪」

澪「……り、律、トイレ行きたい///」

律「あー……そういえば澪、そろそろあの日か……」


4 :>>1 わはー!代理ありがと!:2011/02/17(木) 01:36:42.76 ID:bJV158ix0
―といれ!  ……の、こしつ!―

澪「お、終わったら教えてくれっ」

澪「そ、そそ、それまで目、閉じとくからっ」オメメ ギューッ!

律「はいはい、分かった。……ほら、ぱんつ脱がすぞ?」…スルッ

澪「へ、へ、変な事したらぶつからな///」

律「しないって。てか、変なのはお前だ」

澪「うぅー……///」

律「はぁ……下の世話までやらされる私の気にもなってくれよー」ヌガセヌガセ

5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 01:46:25.67 ID:bJV158ix0
律「……はぁ、終わったぞー?」

澪「ほ、本当にか!? 嘘だったら許さないからなっ!?」ガタガタ

律「嘘じゃないって」

澪「赤くて気持ち悪いアレも捨てたか!?」ガタブル ガタブル

律「捨てた捨てた。履かせるぞ?」

澪「……はぁ。ありがとな……」

律「あのさぁ、お前情けなくないの?」

澪「う、うるさいな……」

6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 01:50:47.51 ID:bJV158ix0
律「あのさ澪。私たち、あとちょっとで大学生じゃん」

澪「それがなんだよ」

律「生理の血くらいそろそろ慣れなきゃ、いつか恥かくのはお前なんだからな」

澪「だ……だから……」

律「ん?」

澪「……だから、律と同じ大学にしたんだぞっ///」カァッ!

律「……」

律「……呆れて物も言えない」


9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 01:55:46.02 ID:bJV158ix0
律「いいか、たかが血だぞ?」

律「しかも自分のだぞ? 生理現象だぞ?」

澪「だ、だけど……血が染みたナプキンって、生臭くて持ち悪いだろ……?」

律「そりゃあ、気持ち良いモンじゃないけどさー……」

澪「だろ?」

律「いや、『だろ?』って言われても……」

10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 02:00:32.72 ID:bJV158ix0
律「こっちだって、飽き飽きしてるんだ。こんな事」

律「とにかく、大学へ行くまでに……いいや、一週間以内に自分のナプキンくらい自分で処理できるようになれっ!」

澪「り、りつぅ……」ウルウル…

律「う……っ」

律「ダ、ダメダメダメダメっ! そんな目をしてもダメだっ!」

澪「律、私たち親友だろ……?」

律「親友に下の世話をさせる奴が何処に居る」

澪「そ、それは仕方ないだろ!?」

律「仕方なくないっ!!」

律「……はぁ」


12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 02:05:33.33 ID:bJV158ix0
澪「律」

律「どうした?」

澪「律のお陰で私は日常生活を営めるんだ。その……感謝してる……///」

律「どうしてだろう。感謝されてるのに全然嬉しくない」

律(とにかく、自分の血くらい平気にさせなきゃ不味いな)

律(そりゃ、スプラッタとか痛い話嫌いな女の子なんて沢山いるだろーけどー……)

律(澪の怖がりようは常軌を逸脱しすぎてる。こっちが怖いくらいだ)

律(……私が、何とかしてやらないとなぁ)


14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 02:09:36.40 ID:bJV158ix0
―ぶしつ!―

梓「……あの」

紬「……うん」

唯「どーしたの、二人とも」

梓「澪先輩と律先輩って……」

紬「何かにつけて一緒にトイレにいくわね……」

梓「そう、何かにつけて……」

紬「……もしかして」

梓「……もしかすると」

紬「///」

梓「///」

唯「ねーねー。あずにゃん、ムギちゃん。もじもじしちゃってどーしたの?」


16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 02:16:03.06 ID:bJV158ix0
律「またせたなー」ガチャッ

澪「//////」

唯「おかえりー」

紬「お、おかえり二人とも……///」

梓「……///」

唯「ねーねー。前から思ってたんだけどさー」

澪「……!? な、なにを……?」

唯「りっちゃんと澪ちゃんって、よく二人でトイレいくよねっ! しかも、かなり!」

澪「」ビクッ!

律「……」

唯「いいなぁ、仲良くって~」

梓「……はっ?」

紬「……えっ?」

17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 02:20:42.77 ID:bJV158ix0
唯「私と和ちゃんも幼馴染みだけど、そんなに一緒にトイレいかないよ~?」

紬(仲が良いっていうより……もにょもにょ……///)

梓(常識の範囲を軽く超越してる気が……学校でそんなこと……///)

澪「そ、そそ、それは、り、律が一緒に行きたいって……っ///」

律「そんな事、一言も言ってないけど」

唯「そうだよねぇ。いつも澪ちゃんから誘ってるし」

澪「そ……そうか……?」

唯「うんっ!!」ニコッ!!


19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 02:25:15.90 ID:bJV158ix0
梓(や、やっぱり、この二人は……)ドキドキ

紬(これはそういう事なのかしら? そういう事なのかしら!?)ドキドキ ムギュムギュ

唯「あっ! あずにゃん、鼻血でてるよー!?」

梓「へ……? あ、ほんとだ……」タラー…

紬(私もあぶないところだったわ……)

唯「ど、どーしたの、あずにゃん!? 体調悪いの!?」

梓「ちょっとのぼせただけですっ!///」

唯「のぼせるって……そんなに暑いかなぁ……?」

梓「のぼせただけです」

唯「それに顔も赤いし、熱があるかも知れないよっ」オロオロ…

梓「の、のぼせただけですったら!」

20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 02:30:44.46 ID:bJV158ix0
澪「きゃあああああああああああっ!!!」うずくまりっ!

唯・紬「!?」ビクッ!?

梓「ど、どーしたんですか?」

澪「血、血、血がでてるよぅ……!!」ガタガタガタガタガタガタ

梓「え? ただの鼻血ですよ。別に痛くもないし」

梓(むしろ痛いのは先輩たちですから……)

澪「ううぅうぅ~……やだやだ、やだよぉ……」グスグス メソメソ…

律「しっかりしろよ、澪」

澪「り……りつぅっ!」ガバチョッ!!

律「わっ!?」


22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 02:36:06.70 ID:bJV158ix0
律「だいじょーぶだって。ほら、ただの鼻血だから」

澪「こわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわい」ガクブルガクブルガクブル

律「……梓、早くソレ拭き取ってくれないか。もし止まらないのなら一旦保健室に行って欲しいんだ」

梓「は、はい」フキフキ

梓「……ふぅ。拭き終わりました。もう出ませんよ」

梓(堪えるのがやっとですが)

律「ありがとな。……おーい、澪。もう大丈夫だから」

澪「ほ……ほんと?」グスリッ

唯「はぅっ。か、かわいい……」キュルルルリンッ!

律(……私も昔は可愛いって思ってたんだけどなぁ)…ゲンナリ


21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 02:35:12.49 ID:g2Ay/BwP0
この澪どうやって生きてきたんだよ……

23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 02:41:58.64 ID:bJV158ix0
梓「とりあえず謝っときます。ごめんなさい、澪先輩。怖がらせちゃって」ペコリ

澪「うぅ……」ギュッ

律「澪しゃーん? いい加減離れてくれないかなー……」

梓「ほ、ほら、もう鼻血も出てませんよ(堪えるのがやっとです……)」

澪「ご、ごめんな、梓……」

律(私にも『ごめん』くらい言ってくれないかな……)

紬「と、とにかくお茶の続きをしましょう? ねっ?」きょどうふしん!

紬「……///」

梓「//////」

唯「……なんだろー、この空気」キョトン


24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 02:47:52.28 ID:bJV158ix0
澪「りつぅ……」ボソッ

律「……どーした?」コソッ

澪「も、もしかしてばれたのかな……私が、自分のナプキン処理できない事……」

律「……」

律「……澪」

澪「な、なに?」

律「私たち誤解されてる。しかも、かなり。更に言うと、凄まじく事実がねじ曲がった状態で」

澪「誤解? 誤解って?」キョトン

25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 02:53:50.27 ID:bJV158ix0
律「皆……ってか、特にそこの二人!」ビシッ!

梓「は、はい?」モヤモヤ ドキドキ

紬「私も?」ムギュムギュ ドキドキ

律「別に私たちは厭らしい事する為にトイレに行ってる訳じゃないんだぞ」バッサリ

梓「は?」

紬「へ?」

唯「ん?」ホヘッ?

唯「いやらしーこと? ねーねー、あずにゃん。いやらしーことってなぁに?」

梓「ご、ご想像にお任せしますっ!!///」

26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 03:00:51.05 ID:bJV158ix0
律「あー……その想像、絶対間違ってる」

梓「じゃ、じゃあ、二人はその……一体、何を?」

律「あのな、実は澪g」

澪「わ、わー!? い、言うな言うなっ!!///」

律「……言わなきゃ更に酷いことになるぞ?」

澪「さっきからなんだよっ。酷い事ってなんのことだ!?」

律「本人たちに訊かなきゃ分からないけど」

律「多分、あの二人の中じゃ私たちセッ○スとか舐め合い事になってると思うぞ?」

澪「せ……っ!? な……っ!?」

澪「……」

澪「……」

澪「……」…パタリ

律「お、気絶した」

27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 03:06:42.48 ID:bJV158ix0
唯「み、澪ちゃん!? どーしたの!?」アワアワ

紬「み、澪ちゃん!?」

律「ほっとけって。どうせすぐ目も覚めるだろーし……」

梓「つまり……二人はセックスに耽る為にトイレに連れ立って行ってた訳じゃない……と」

律「ば……っ!? 私たちはただの友達だぞ!? そ、そんなのする訳ないじゃいかっ///」

唯「あれ? りっちゃんも熱?」

律「ち、ちがうっ!」

律「……と、とにかく誤解を解いておかなきゃ色々不味いからな」

律「澪が気絶してる間にさっさと説明しとくか……」

28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 03:11:37.70 ID:bJV158ix0
律「つまりカクカクシカジカ」

梓「……」アゼン

紬「……」ボーゼン

唯「ほへー……」ポカーン

梓「……そりゃ、澪先輩は怖がりで痛いのは嫌いですけど」

紬「予想以上だったのね……」

唯「私、今まで全然気づかなかったよー」

梓「あながち誤解でも無い気はしますがね」

紬「だけど、確かに今のままだと困るわよね」

律「だろ?」

律「ほんっとーに、困ると思うんだ。澪自身が」


30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 03:16:48.99 ID:bJV158ix0
律「と、言う訳で」

律「澪のスプラッタ嫌いを直す会を発足しようと思うっ!」

唯「お~」パチパチパチ

紬「そうね。このままじゃ色々と不都合だろうし……」

梓「てか、澪先輩はよく今まで生きてこられましたね」

律「多分私が居なかったら死んでたと思う」

梓「……誇張し過ぎてる気がしないのが一番怖い」

31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 03:19:43.72 ID:bJV158ix0
律「とりあえず何すれば良いと思う?」

唯「はいはいは~い!」

律「唯、良いアイディアがあるのか?」

唯「血液全てを苺ソースだと思いこませれば良いと思うよっ!」フンス

律「……は?」

唯「えーとね、つまり……――」

32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 03:25:01.34 ID:bJV158ix0

……
………

紬「なるほどねぇ」

律「つまりショック療法ってわけか」

唯「うん!」

梓「だけど、そんなに上手くいきますかね。いくら澪先輩相手でも……」

律「うーん……だけど、多分大丈夫だろ。こいつって案外抜けてるとこあるし」

梓「分かりました。やってみましょう」

唯「その意気だよあずにゃん!」

律「だ、だけどさー……服が……」

唯「問答無用っ!!」

律「ちょ、唯、やめ……ぎゃあああああ!!」ビチャビチャビチャ!!

33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 03:30:20.22 ID:bJV158ix0

……

澪「……ん」

澪「あ、あれ……私……」

律「み゙、み゙ぉ゙ー……」ちだらけ!

澪「へ……?」

澪「…………っきゃあああああああああああああっ!?」

律「げぼっ、げぼげぼっ」とけつ!

澪「ひいいいいいいいいいいいいいいいい!!」

律「がほ……っ」ガクガク

34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 03:35:56.86 ID:bJV158ix0
澪「り、りりりり律が、律が! いやあああああ!!」

律「み゙、ぉ゙」

澪「どうして!? やだやだやだやだ、いやだっ!!」

澪「誰か助けてよぉぉぉ~!!」ガタガタブルブル

律「……たすけ、て。み、おぉ……」ゼーハーゼーハー…

澪「り、りつ……?」

35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 03:40:22.54 ID:bJV158ix0
澪「……」ブルブルブルブル

澪「……ど、どど、どーしたんだよ、律」オドオド

律「血が、と、とまらな……げぼっ」パタタ…

澪「ひぅっ」

澪(こ、怖いけど、怖いけど……)

澪(だけど、このままじゃ律はっ!)

澪「わ、わわわ、私は、ど、どうすれば、い、良いんだ!?」

律「  」プークスクス

澪「り、りつぅ……?」ウルウル

律「ん? いや、なんでもないよ? うわー、いたいよーしぬーしんじゃうー」

36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 03:43:19.59 ID:bJV158ix0
律「澪、とりあえず血を拭き取ってくれないか?」

澪「え? へ?」

律「えぇと、応急処置だ! 澪以外ここにいないしさっ!」

澪「お、お、応急処置って言われても……!?」

律「わー いたいよいたいよー しんじゃうよー」

澪「死……!?」ビクンッ

律「お願いだ、澪……お前しか頼りに出来る奴はいないんだ……」ゲホゲホ

澪「……」

澪「……っ」


38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 03:48:56.74 ID:bJV158ix0
澪「じ、じっとしてろ……よ……?」…フキフキ

律「……」にやり

律「あああああ いたいいたいいたいいいい」じたばた!

澪「ひいっ!」

―ものかげ!―

唯「あれ、ただの苺ソースだよね?」

梓「というより救急車呼ぶって発想はわかないんですかね?」

紬「あそこまで動揺しちゃったら冷静になれないわよ」

梓(こりゃ、律先輩も心配でしょうね……)

39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 03:53:45.08 ID:bJV158ix0
澪「あ……ひ、ひぃ……」ガタガタ フキフキ

澪(な、なんとか拭き終わった……良かった、傷は浅そうだ……ってあれ?)

澪「傷なんて、ないじゃないか」

律「……ぷっ」

澪「りつ……?」

律「ぷはっ、あははははは! もう無理! おかしすぎるっ!」ケラケラ!

澪「……へ?」

40 :コンビニいってくるね:2011/02/17(木) 03:57:42.42 ID:bJV158ix0
唯「ドッキリだいせーこー!」バッ!

紬「ごめんね、澪ちゃん」

梓「なんだ、ちゃんと助けようとするんじゃないですか」

澪「へ? ……えっ?」

律「澪、ごめんなー」

澪「律、平気なのか……?」

律「苺ソース掛けられただけで危篤になる人間がどこにいるんだよ」

澪「苺ソース……?」

梓「すごい。本当に気づいてなかったんだ」

紬「澪ちゃんって将来簡単に詐欺にも引っ掛かりそうね……ちょっと不安だわ……」

唯(私もよく『天然だー』って言われちゃうけど、流石にそれはないなぁ)

44 :【速報】外は寒い:2011/02/17(木) 04:16:21.84 ID:bJV158ix0
唯「それにしても、りっちゃんって死に掛けの演技うまかったんだね~」

律「こんなの披露する日が来る時が来るとは思わなかったな」

梓「何だかんだで律先輩もノリノリでしたね」

律「てへっ、そうかしらん?」

澪「うぅー! ばかばかばかばかばか律ぅ!!」ポカポカ!!

律「痛い痛い痛いったらっ!」

澪「心配したんだぞ! 本当の本当に本気にしちゃったじゃないかー!」ポカポカ グスグス

梓「痛い話嫌いなのにどうして躊躇なく人をぶてるんだろう」

唯「そーゆーブレてるところが澪ちゃんの魅力なんだよ~」

梓「魅力じゃなくて矛盾でしかない気がします」

紬「なんだか友情を感じるわー」ポワポワ~

梓「どこに!?」


47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 04:20:00.77 ID:bJV158ix0
唯「だけど、すごいよ澪ちゃん!」

紬「そうよー。鼻血だけで真っ青になってたのに、大量の血を拭きとれたんだから」

梓「いえ、ただのソースですけどね。苺の」

唯「だけど、あの瞬間の澪ちゃんにとっては苺ソースも大量出血だったんだよ!」フンスッ

梓「いみがわかりません」

律「ま、澪も少しは進歩できたと思うぞ。……多分」

唯「ちゃんとりっちゃん助けようとしたじゃん! すごいよー!」

澪「そ、そうかな……?」

梓(凄いというより酷過ぎる。もちろん澪先輩の方が)

48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 04:25:02.43 ID:bJV158ix0
唯「良かったね澪ちゃん! もう怖くないよ!!」

唯「これで血は全部苺ソースに見えるようになるでしょ?」

律(いや……)

梓(それは……)

紬(どうなんだろ……?)

澪「そんな筈ないだろっ」

律「いっとくけどお前に突っ込む権利ないからな?」

梓(何で都合よく部室に苺のソースがあったんだろう。それも大量に)

紬(何だかこういう事がありそうだったから持って来たの~)

梓(!?)ドクシンジュツ!?


49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 04:32:08.90 ID:bJV158ix0
律「あー、苺ソースで制服がべたべただ……」

律「今日は解散にしよう。気持ち悪くってかなわないや」

紬「そうね。髪にも付いちゃってるし、早くお風呂に入った方が良いかもしれないわ」

唯「ごめんね、りっちゃん。私の提案のせいで……」シュン…

律「いいよ、気にしなくっても。澪の為を思ってやってくれた事だし、全然平気だって」

律「むしろありがとな。こうでもしなくちゃ、澪の血液恐怖症は治らなかっただろうしさ」

律「皆には感謝してるよ。ありがとな。……ほら、澪もありがとうくらい言いなってー」

澪「…………釈然としない」…ムスッ

50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 04:37:31.47 ID:bJV158ix0
梓「うーん……荒治療過ぎた気もしますけどね」

澪「そ、そうだぞ!? 私がどれだけ……!」

律「あらあらぁ? 澪しゃんったら、私の事心配してくれたのー?」ニヤニヤ

澪「う、うるさいっ!!」

紬(平和ってこういう事を言うのねっ!)ニコニコニコニコ

唯「おぉ! 見てよ、あずにゃん! 『つんでれ』だよ! 『つんでれ』!!」

梓「言わなくても見てますって……見たく無くても見えます……」

梓(部室でノロケるの止めて欲しいなぁ……)


52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 04:44:53.92 ID:bJV158ix0
―きたくちゅう!―

律「一応ジャージに着替えたけどまだ何かベタベタする……口の中もすっごく甘ったるい……」

澪「だったらこんな事しなきゃ良かっただろ!?」

律「それは唯が半ば無理矢理にぶっかけたからだ」

澪「ぶっかけ……///」ハワワ…

律「お前は純粋なのかムッツリ変態スケベなのかはっきりしろ」

澪「り、律が変な表現するからだ!!」

律「言っとくけど、変なのはお前の頭だからな」

54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 04:53:33.92 ID:bJV158ix0
澪「私はムッツリでも変態でもスケベでもないっ!///」ゴチンッ!

律「あいたー!?」

澪「恥ずかしい事言うなよっ。しかも道の真ん中でっ!」プンスカ

律「いてて……一々ぶたなくたっていーじゃん」

律「私は澪の将来を思って身体張ったのにさー……」

澪「……」

澪「……ごめん」…シュン

律「どーした、急にしおらしくなっちゃって」

澪「やっぱりおかしいよな。自分の血を見ただけで気絶しそうになるのなんて……」ドヨーン…

律「うわ……っ」



律「お前、今更気づいたのか」

55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 05:03:44.95 ID:bJV158ix0
澪「よしっ!」

律「ん? どったの?」

澪「私、オカルトもスプラッタも克服してみせるっ!!」

律「おぉ! 澪の口からそんな言葉が聞けるとは思ってもみなかった!」

澪「やっぱりまだ怖いけど……がんばるっ」

律「よーし、じゃあ私も協力するぞー! じゃ、今日澪の家行くから」

澪「え? どうして?」

律「すっごーく怖くて、すっごーく痛そーなDVD持ってくるよー」ニシシ

澪「調子に乗るなっ!」ゴチンッ!

律「まだぶったーっ!?」


56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 05:12:26.21 ID:bJV158ix0
―あきやまけ!―

澪「ママー、今日のご飯なにー?」

澪「あっ。オムライスだ」

澪「いただきまーす」

澪「」ビクンッ

澪(ケチャップ……)

澪(赤い)

澪(血液)

澪(赤い赤い赤い赤い赤い赤い赤い赤い赤い赤い赤い赤い赤い赤い赤い)ガタガタガタガタ

澪(血液血液血液血液血液血液血液血液血液血液血液血液血液血液血液)ブルブルブルブル

澪「……え?」

澪「なん、で……?」

57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 05:13:33.49 ID:wdpkVznN0
重症だなwww

58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 05:17:05.75 ID:bJV158ix0


……

澪「……ごちそう、さま」

澪「うん、もう良いよ」

澪「お腹、減って……ないから……」

澪「……」

澪(おかしい)

澪(流石の私もケチャップに怯えたりしない筈……なのに……)

澪(――どうして?)ガクガクガクガク


62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 05:27:40.43 ID:bJV158ix0
澪(こんなのおかしい)ガタガタ

澪(自分でも分かるくらい、変だ)ブルブル

澪(皆、私の怖がりを克服させようと頑張ってくれてたのに)

澪(どうして、)

澪(……どうしてこんな事に?)


澪「いやだよ……律、助けてよ……」ガタガタブルブル

63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 05:32:39.91 ID:bJV158ix0
―12時くらい!―

澪(あれから眩暈や動悸が酷かったけど……なんとか課題だけは終わらせた……)

澪「……ふぅ、そろそろ寝ようかな」

 キイィ…

澪「ん?」

律「みーおーちゅわーん」ジー…

澪「ぎゃあっ」

澪「ドアの隙間からこっち見るな! 怖いだろっ!」

律「……」ジィー…

澪「りぃーつぅー?」イライラ

律「おぉー、怖がってる怖がってる」ニヤニヤ

澪「人が嫌がるような事するなよっ! 性格悪いぞ!?」

律「へーへー、分かりましたよー」ギィ

64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 05:40:19.50 ID:bJV158ix0
律「あららー、やっぱり怖がりは治ってなかったか……」

澪「そう簡単に治ってたまるか!」

律「そりゃあ、そうだ。簡単に治ればこっちも苦労しないよ」

澪「大体、こんな時間にいきなり家に来るなんて非常識だぞ!?」

律「あらぁん。私と澪の仲じゃん。硬い事言わないのっ」

澪「あのさ、私もう寝たいんだけど……」

律「えぇー。明日は休みじゃん。夜更かししなくちゃ損だって」

澪「そりゃそうだけど……って」

澪「損でも何でもないっ! 早く帰ってお前も寝ろ!!」


67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 05:46:25.74 ID:bJV158ix0
律「まぁまぁ。細かい事は気にしなーい」キャハッ

澪「いや、少しは気にしろよ」

律「澪のいけずぅ。せっかく澪の為にホラー映画いっぱい持って来たのにぃ」ガサガサ

澪「ひゃあっ!?」

律「……おいおい、パケだけでビビってたらホラーもスプラッタも一生克服出来ないじゃん」

澪「うぅ……」ウルウル…

律「せっかく澪の為にTSUTAYAで漁って来たのになぁ」

澪「で、でもぉ……やっぱり無理だよぉ……」ガタガタ

律「うーん……ちょっとハードル高過ぎたか……」

68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 05:50:13.04 ID:bJV158ix0
律「困ったな。せっかく色々探してみたんだけど……」

澪「こっちのセリフだっ! い、いきなりこんなの……!」

律「あんまり無理強いさせるのもアレだしなぁ……はぁ」

律「無理なら無理で良いよ。ゆっくり馴らしていくしかないし」

澪「……」

律「ごめんな。今日は怖がらせてばっかりで」

澪「……うん」

律「じゃ、私帰るな」

澪「……」ジー…

律「……なんだよ?」

澪「……な、なんでもないっ」

69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 05:55:05.95 ID:bJV158ix0
律「実は私もちょっと眠いんだよねー」

律「と、言う訳でおやすみー」スタスタ

澪「……」…ガシッ

律「ん? 澪?」

澪「……」

律「おーい……みお、しゃん?」

澪「……ここに泊って」

律「はぁ?」

澪「だ、だって……だってだって……」グス…ッ

律「何で泣くんだよ!?」


70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 06:03:02.57 ID:bJV158ix0
澪「う……ううぅ……」メソメソ

律「ご、ごめんな、澪。ちょっとからかい過ぎたかも知れない」

澪「……ううん」フルフル…

澪「おかしいのは、私の方だから」

律(そりゃあ、人に経血の処理させる程度にはおかしいけどさー……)

澪「こんなの、早く治さなきゃいけないって」

澪「分かってる。分かってるのに……うぁ、うわぁぁん」ポロポロ

律「な、泣くなよー。大袈裟だってー」

澪「律っ、りつぅー!」ギューッ

律「……」

律(……あーぁ)


72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 06:27:39.50 ID:bJV158ix0
律(素直じゃないけど、甘えん坊で弱虫で)

律(……私が守ってやらないと、すぐ死んじゃいそうだ)

律(――だけど)

澪「うぅぅ……律、律……」

律「はいはい。ヨシヨシ、大丈夫だから」ナデナデ

澪「怖いよ……律……」

律「いや、ほんとごめん。あんなのに本気で引っかかるなんて半信半疑だったしさ」

澪「あの事は忘れて良いから。と言うより……忘れて」ギュー…

律「分かったよ。忘れる忘れる」

澪「そ、それに……今、一番怖いのは部活での事じゃなくって……」ガクガク

律「……?」

73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 06:35:27.77 ID:bJV158ix0
澪「……っ」グシグシッ

澪「律」

律「どーした、急に。真剣な顔しちゃって」

澪「私、やっぱり克服したい。こんなに怖がりなのは、やっぱりおかしいから」

澪「律に迷惑かけてばっかりなんて……私、やだよ」

律「澪……成長、したな」シミジミ…

澪「うるさい、ばかりつ」

律「へへ……」

澪「だから、持って来てくれたDVD全部見るよ」

澪「怖くても、頑張るから」

74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 06:39:05.79 ID:bJV158ix0
律「全部って……無理するなよー。一つだけで良いんじゃないか? ほら、これなんかあんまり怖そうじゃないし……」

澪「やだ」

律「だけどさー」

澪「やだっ」

律(……)

律「……分かったよ。一緒に見てやるから」

律「怖くなったら一旦中断しても良いんだからな?」

澪「……」

澪「……うん」

澪「私――ちょっとだけ、頑張ってみる」


96 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 12:30:11.35 ID:bJV158ix0
―さんじかんご!―

澪「……」ブクブク…

律「みおー? おーい、みーおー?」

澪「……ハッ」ガバッ

律「なーぁ、そろそろ止めにしない?」

律「澪、自分が何回気絶したか覚えてる?」

澪「うーんと……確か、三十八回だったか五十一回だったか……」

律「百二回だよ」

澪「……」

律「……」

澪「……少しは進歩出来た、かな?」

律「……さぁ?」

97 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 12:34:50.92 ID:bJV158ix0
律「ふぁ……」アクビ

律「澪ぉ、もう三時過ぎちゃったんだけどー」

澪「まだ三時か……長かった……」ガタガタガタガタ

律「もう止めようって。これ以上無理したってさー……」

澪「は、はは、なんだ律も怖くなって来たのか?」ブルブルブル

律「……いや、眠いだけなんだけど」

98 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 12:37:28.59 ID:bJV158ix0
律「ふぁ……」アクビ

律「澪ぉ、もう三時過ぎちゃったんだけどー」

澪「まだ三時か……長かった……」ガタガタガタガタ

律「もう止めようって。これ以上無理したってさー……」

澪「は、はは、なんだ律も怖くなって来たのか?」ブルブルブル

律「……いや、眠いだけなんだけど」

99 :>>>98誤爆った:2011/02/17(木) 12:40:13.87 ID:bJV158ix0
律「そろそろ寝かせてくれよ、澪……」

澪「……ごめんな。変な事に付き合わせちゃって」

律「いーよ、別に」

律「いつかは向きあわなきゃならない問題だったしさ」

澪「律、先に寝てていいよ」

律「澪は?」

澪「もう一つだけ見てから寝る」

律「無理するなって。今日は充分頑張ったじゃんか。なっ?」

澪「もうちょっと……もうちょっとだけ……」ハー…ハー…

律(あ、目の焦点があってない)

100 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 12:45:44.04 ID:bJV158ix0
律「まぁ、そこまで言うなら先に寝かせて貰うから」

律「……どーしても無理になったらちゃんと寝るんだぞ―。おやすみー」

澪「ん。おやすみ」

澪「……」

澪「……」

澪「……」

澪(独りきりでホラー映画鑑賞会……)

澪「……」…ゾクッ

澪(こ、怖いけど……いい加減律を頼るのは止めにしなくっちゃ……)

澪「よ、よしっ! 次はこの一番怖そうな奴を……!」



101 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 12:50:37.70 ID:bJV158ix0
澪「……」ガクガク

澪「……」ブルブル

澪(あ、気が遠くなって来た)

澪(駄目だ駄目だ駄目だ! ちゃんと見ないと意味がないっ!)

澪(今ここで、朝を迎えるまで一人で堪えなくちゃ私は一生このままじゃないか!)

澪(これは全部作り物なんだ……)

澪(痛いのも怖いのも)

澪(引き裂かれた皮膚も血も内臓も砕けた骨も)

澪(全部見よう全部網膜に焼きつけよう全てを受け止めてぅわぁぁあぁぁあぁぁぁぁぁっ!!)

澪(無理無理無理無理 怖い怖い怖い怖い)

澪(堪えなくちゃ堪えなくちゃ 気を失ったら終わりだ終わり終わり終わり終わり)

澪(あ゙ぁ゙あ゙あ゙ぁ゙ぁ゙あ゙ぁ゙あ゙あ゙ぁ゙ぁ゙!!!!!)

102 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 13:02:01.35 ID:bJV158ix0
―あさ!―

律「……んー」

律「もう朝かー……あっ」

律(そーいや澪はどうなったんだ……?)ムクリッ

律「おーい、澪ぉー?」

澪「ひ、ぁ……ぁ……ぁ……」ビクンビクンビクン!!

律「!?」

律(白目剥いて痙攣しっぱなし!?」

律(よく気絶はしてるけど……こ、今回のはヤバい……っ!!)

律「ど、どうしたんだ!? おい、澪、澪!?」ユサユサ

律「頼むから起きてくれよー! 澪ぉーっ!!」

103 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 13:10:30.27 ID:UpSmyNF60
正直怖いもんは怖いのよね…

105 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 13:17:39.44 ID:bJV158ix0
澪「ぁ……」

律「み、澪!!」

澪「あれ、私……」

律「よかったー! 気がついたー!」

澪(そっか、私、独りでずっとグロテスクな映画を……)

澪(……ま、また思い出して来た)ゾク…

律「無理すんなって言ったじゃん! 今回は本気で心配したんだぞ、ばかー!」ギュッ!

澪「律……」

澪(からだが なまぬるい)



澪(律のお腹の中にも、あんな風に内臓が……)ゾクゾクゾクゾクッ!!


109 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 13:25:10.01 ID:bJV158ix0
澪「……ぅ、あ」ガタガタ…

律「……? どーした?」

澪「……ぁ、」

律「もしかして映画の内容思い出しちゃった……とか?」

澪「   ぁ」

律「ご、ごめんっ! ほんっとーにごめんっ!!」

律「こんな事になるとは思わなくって……」

澪「 ぁ ぁ… 」

律「み、みお……?」…ブルッ

112 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 13:35:07.48 ID:bJV158ix0
澪「   こわ、ぃ 」ガクブルガクブル

律「お、落ち着けって。ほら、もうDVDも持って帰るからさっ!」

澪「        」ガタガタガタガタ

律「あは……は……み、澪ったら、震えっぱなしだー……はは……」

律(やっぱり様子がいつもと……)

澪「……」

澪「……っ!」ドンッ!!

律「わっ!?」ヨロ…ッ

澪「…………」ブルブルブルブル

113 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 13:39:29.91 ID:bJV158ix0
律「み、澪……?」

澪「こないでっ!」

律「……!?」

澪「今日は、帰ってくれない、か……?」ガタガタ ブルブル

律「……みお?」

澪「……ごめん……帰って」

律「……」

114 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 13:46:50.86 ID:bJV158ix0
―きたくちゅう!―


律(少し、やり過ぎだったかなー……)

律(そりゃあ澪はちょっとした事でも怯えるけど)

律(……今日は……うん、いつも以上におかしかった)

律(あと……)

律(……どうして私を、あんな恐怖で歪んだ顔で見てたんだ?)


115 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 13:51:14.12 ID:bJV158ix0
律(あーぁ……嫌われた、かなー?)

律(まぁ、嫌われても仕方ないか。無理強いさせ過ぎたのは私だったんだし……)

律(澪が落ち着いた頃にまた謝ろう)

律(……澪のあの性格は、もう治せないかもな)

律(それでも、もう、いっかな)

律(私がフォローできる間はフォローすれば良いんだから)

律(だけど、なぁ……)

律(なんか柄にも無く胃が痛くなってきた)


116 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 14:00:02.42 ID:bJV158ix0
―きたくご!―

律(さーて……借りて来たDVDどーしよっかな)

律(どうせ今日は暇だし、今から見よーっと)

prrr prrr…

律「ん? 電話?」

律「お……澪からだ」

律「もしもし、澪?」

澪「り、りつぅ~」グスグス

律「どーしたのー? あれ、もしかしてまた泣いてる?」

澪「なっ、泣いてないっ!」

律「……意味もないのに強情はらなくっても」

澪「泣いてないったら!」

律「はいはい、分かった分かった」

117 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 14:16:46.27 ID:bJV158ix0
澪「さっきは、その……ごめん……」

律「良いよ。気にしてないから」

澪「……うん」

律「そんなに怖いかなー、この映画」

澪「へ……?」

律「あぁ、今観ながら電話してる」

澪「     」

律「あ、あれ? 澪? も、もしもしー」

澪「     」

律「おーい、澪しゃん。応答願いまーす……おぉーい……?」


118 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 14:27:49.73 ID:bJV158ix0
律「今テレビ消したからさ、ほら、」

澪「     」

律「な、何か喋ってよー……?」

澪「     」

律(なにこの沈黙。なんかこっちが怖くなってきたぞ?)

澪「は…ははは……は……」

律「澪?」

119 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 14:35:19.26 ID:bJV158ix0
澪「私は、ぜ、全然こわくないぞ?」

律「いやいや……それはない……」

澪「ほんとうなんだ」

律「今更強がらなくっても……」

澪「ほんとうに、何も、こわくないんだ」

律「私は澪の事なら何だって知ってるんだからなー」

律「……ってか、声震えてるし」

澪「……」

律「ど、どーしたんだよ。また黙りこんで」


121 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 14:40:44.96 ID:bJV158ix0
澪「こわくないんだ」ガクガク

澪「ほんとうなんだ」ガタガタ

澪「何も、こわくなんてないから、大丈夫、だから」ガクガクガクガク

律「……っ」

律「今からそっち行く。待ってて」

澪「来ないでっ!!!!」

律「……!?」キーン…ッ

澪「やだ、来ないで、来ないで来ないで……っ」

律「澪!? 澪ぉ!?」

 プツンッ ツーツーツー…

123 :ちょっと休憩:2011/02/17(木) 14:46:20.43 ID:bJV158ix0
律(確かに最初からちょっとおかしかったけど)…タタッ

律(やっぱ、今日の澪はおかしい!)タタタタッ!

律(澪、澪……っ! 私のせいでおかしくなったのか!?)ハァ、ハァ…

律(みおぉ……どーしちゃったんだよー……!)

129 :たこやき はふはふ!:2011/02/17(木) 15:50:32.52 ID:bJV158ix0
澪(一晩で数々の惨劇惨状を目の当たりにし、)

澪(私は気づいてしまった)

澪(人間なんて、所詮内臓の詰まった革袋だと言う事に)

澪(パパもママも)

澪(ムギも唯も梓も)

澪(もちろん、律も)

澪(そして、私も)

澪「きがくるいそう」


132 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 15:56:15.54 ID:bJV158ix0
澪「くるいそうだが こわくはない」ガタガタ

澪「こわいものなんて あるはずない」ブルブル

澪「今まで私は生肉蠢く世界で平然とベースを弾いていたのだから」ガタガタブルブル

澪「ははっ! 私も歩く内臓袋だ! 何も怖い物なんてなかったんだぁ!」…ニヤッ


 タタタ…


澪(嗚呼、律が来る)

133 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 16:00:34.20 ID:bJV158ix0
律「みおっ!?」ガチャリッ!

澪「ははは……りぃつぅ……?」

律「だ、大丈夫か? 顔色やばいぞ?」

律(ついでに目もやばい……こりゃ、重症だ……)

澪「律ぅ、来るなっていっただろー? こっちに来てくれないかー?」ニヤニヤ

律「……み、ぉ?」


135 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 16:07:50.37 ID:bJV158ix0
律「……」…ジリッ

澪「律、どうして後ずさるんだ?」

澪「……どうしたんだよ、なぁ?」

律「お、お前こそどーしちゃったんだよ!?」

澪「う……うぅ……」…グスッ

澪「やっぱり、怖い。怖い、怖いよ……っ」ポロポロ…

律「な、何が怖いんだよー? ここにはホラーなDVDもないだろう?」

律「幽霊も殺人鬼も、居ない。何も居ないじゃないか」

澪「……居るよ」

律「へ?」




澪「人間が、二人も、居る」


137 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 16:13:26.27 ID:bJV158ix0
律「……はぁ?」

律「何言ってるんだよ、澪」

澪「そのままの意味だよ」

澪「ここには、私と律が居るんだ」ガタガタ

澪「私は、それが、こわい」ガタガタガタ

澪「律、律、助けてくれ。
 こっちに来ないで こっちに来て
 抱きしめて 近寄るな あれ、あれあれ……ぁ」

律「澪……っ?」ブルブル

澪「やだやだ! 分からない! 怖いっ、どうすれば良いんだ!? なぁ、律。りつぅー!」

律(私も、怖い)

138 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 16:20:28.26 ID:bJV158ix0
澪「みんな怖い。

 なにもかもが、怖すぎておかしくなりそうだ。

 律が怖い。

 律が怖い。

 律、助けて。

 嗚呼……律が――怖い」

律「澪、本当にどうしたんだよ……」

澪「ははは……」

澪「私は、当り前の事に気づいてしまっただけなんだ」

澪「……ただそれだけなのに、それが怖くて怖くて仕方なくなっただけなんだ」




律(私も、今の澪が、怖い)


140 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 16:35:58.55 ID:bJV158ix0
律(何を怖がってるんだろ、私は)

律(目の前に居るのは澪じゃないか)

律(そうだ。澪は、澪だ。怖いなんて、馬鹿らし過ぎる)

律「落ち着け、澪っ」…ギュッ

澪「!?」

澪「……ぅ、わっ」ガタガタガタガタ

澪(密着する身体。ぬるい内臓の温度。律の身体の奥で、肉の塊が鼓動を打っている)

澪(それが、全てわかる。私の肌の下を細く穿つ神経が感触を、頭にあるたんぱく質の塊に伝える)

澪(私の目玉の先には細い首筋)

澪(少し引っ掻けば、ふつりと血がわく薄い皮)

澪「…………ぃや」


142 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 16:48:11.71 ID:bJV158ix0
澪(脳裏をよぎる血みどろな律の姿)

澪(途切れ途切れの声で、私に、助けを求める、律)

澪(甘い香りがする筈のソレからは、鈍い鉄錆のにおいがしていたような気がする)

澪「――――やあああああああああああああっ!!」ジタバタ!

律「み、澪っ! 落ち着けって、暴れるなよっ!!」

143 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 16:50:09.90 ID:bJV158ix0
澪「やだやだやだあぁぁあぁ! やだよぉぉおぉぉぉおぉ!!」ジタバタジタバタ!

律「澪っっ!!」

澪「……」…ピタッ

律「……何が起こったか分かんないけどさ、とにかく大丈夫だから」

律「話してくれないか? 何があったのか」

澪「……」

律「話したくないならそれでも良いけどさ……それでも、心配してる事だけは覚えといてくれないか……」

律「なぁ、澪……澪?」

澪「……」グッタリ…

律「あはは……気絶してるや……」


147 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 17:03:49.92 ID:bJV158ix0
律(ちゃんと息はしてる)

澪「……」スー…スー…

律(こうして見ると、ただ眠ってるだけみたいだ)

律(さっきまで叫んで叫んで暴れ回ってたなんて……あはは、私にも信じられない)

律「昨日は沢山頑張ったんだもんな。ゆっくり眠って良いよ」ポンポン

澪「ん、ぅ……」スー…スー…

律「……ふふっ」



律(さて、これからどうしようか?)

150 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 17:11:03.57 ID:bJV158ix0
律「なぁ、澪」

澪「……」

律「私が『嫌気差した』みたいな事言ったから無理してくれたのか?」

澪「……」

律「そりゃ、いい加減一人で出来る事は出来るようになって欲しかったけどさー……ここまでしなくたって、良かったのにな」

澪「……」

律「あの時、ドッキリになんか嵌めてごめんな」

澪「……」

律「だけど……すっごく震えてたのに、私を助けようとしてくれたのは……嬉しかったぞ?」

澪「……」

律「へへっ。こんな事、澪が起きてる時に言ったら照れ隠し代わりに殴られるよなぁ」

澪「……」

律「……澪」




152 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 17:21:51.57 ID:bJV158ix0
律(あー、さっきの騒ぎが嘘みたいだ)

澪「……」

律(また目が覚めたら大変な事になりそーだ……)

律「このまま時間が止まればなぁ」

律(もういっそ、目が覚めないままだったらこのまま平和のままなのかなぁ)

澪「……」スヤスヤ…

律「……」

律(……って、訳にはいかないもんな)

律(澪がどーなったとしてもさ、やっぱり私たち親友だもんな。幼馴染みだもんな)

律(ちゃんと、向き合ってやらないと)

律「だから、心配なんてすんなよー。なー、澪しゃん」ナデナデ…

153 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 17:23:15.67 ID:SVg0Icgzi
本気でこんなメンヘラと付き合ったことあるわ…頭本当におかしくなりそうだった
澪なら大歓迎だが


154 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 17:33:47.40 ID:tvQyTE9oO
もうこの律に養って欲しい

156 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 17:47:20.08 ID:bJV158ix0
律「みお……」ナデナデ

澪「……ん」…パチ

律(あ、起きちゃった……)

澪「り、つ……?」

律(わっ、しまった! 今の澪は何故か知らないけど触ると発狂しちゃうんだった!)パッ

澪「……りつ」

律「ど、どーしたんだよ。澪」

澪「こわい」

律(あぁ……またか……)




澪「もっと、撫でてくれないか?」


159 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 17:53:00.85 ID:bJV158ix0
律「はい?」

澪「……駄目、か?」

律(あららー、撫でてた事に気づいちゃってたか)

律(それにしても……反応が予想してたのと違い過ぎてびっくりだ。また発狂するかと思ったのに)

律(……いつもの澪なら撫でたりしたらすごく恥ずかしがるのに、まさか自分から催促だなんてなぁ)

律「やっぱり、今日の澪はおかしーし」…ヘラッ

澪「嫌なら、良いよ……別に良いんだ」

律(しかも妙にしおらしい)

律(こういうのも、たまには良い……のかな?)ナデナデ

162 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 18:02:55.79 ID:bJV158ix0
律「はいはい。なでなで、なでなで」ナデナデ

澪「……何か、投げやりじゃないか?」

律「みーおー、痒いとこはありませんかー?」ワシワシ

澪「……ふふっ」

律「良かった。ちょっと元に戻ったみたいだな」

澪「……」

澪「……律も、生きてるんだよな」

律「あのさぁ、澪。さっきから言おうと思ってたけど、どっかで頭でもぶつけた?」

澪「違う」…クルッ

律(あ、顔そむけちゃった)

律「……なぁ、澪。本当に何があったの? そろそろ教えてくれよ」

澪「……」

163 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 18:15:10.98 ID:bJV158ix0
澪「……笑わない?」

律「この状況で笑える訳ないだろう?」

澪「……。……内臓って、気持ち悪いよな」

律「うん……気持ち悪いけどさ」

澪「凄く気持ち悪いのに、人の身体の中には必ずあるんだろう? 律にも、私にも」

律「……。……今まで誰にも話した事ないけどさ」

澪「な、なんだよ……」

律「……」

澪「……律?」

律「実は私、サイボーグりっちゃん一号なのだー!」キャフフッ!

澪「真剣な話してる時にふざけるなっ!!」ブンッ!

澪「……」

澪「……」……スッ

律(ありゃりゃー……ぶたないのかー……)



166 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 18:29:52.13 ID:bJV158ix0

……

律「えーと、つまり……ホラーとスプラッタを観続けてたら人間まで怖くなったってわけ?」

澪「……」…コクリ

律「ふーん……。……」

澪「だ、だけど本当の事だろう!?」

澪「人間なんて所詮内臓袋で、中の内臓は常に動いてて、皮膚に少し傷を付けただけで血が、血が……」ブルブル

律「いや、その……うーん」

澪「私、おかしくなっちゃったみたいだ。……それが、一番、怖いんだ」

律「今更おかしくなったって言われても。元々かなりずれてたしさー……」

澪「りーつー?」

律「えへへ、ごめんごめーん」


168 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 18:44:38.76 ID:bJV158ix0
律「あのさ……」

澪「……なに?」

律「撫でられるのは、怖くなかったのか?」

律「今の澪には言いたくないけどさ……私だってこの手の下には毛細血管びっしりだし、」

律「この手のマメが潰れたらいっぱい血が出るけど」

澪「……それくらい、知ってる」

律「ドバーって出るよ。ドババババーって。(かなりの誇張表現だけどさ)」

澪「知ってるし、分かってるし……やっぱり、怖い」

律「……。……無理、してたのか?」

澪「へっ?」

律「私が嫌な思いしないように、怖いの我慢させて『撫でろ』なんて言ってきてたの?」

169 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 18:57:27.30 ID:bJV158ix0
澪「……」

律「私、澪の事突き離すような事言ってただろ?」

律「自分の下の世話くらい自分でしろって」

律「自分の血を見るだけで気絶しそうになるなんて、おかしいって」

澪「何が言いたいんだよ?」

律「いつもはしっかりしてるのに、私がボケたらちゃんと突っ込んで、変なところで私の事頼りまくってさ……」…グスッ

澪「……どうして、律が泣くの?」

律「だって……」ポロポロ…

澪「泣かないでくれよ。勝手におかしくなったのは、私なんだから」

律「み、お……っ!」ポロポロ ポロポロ

澪「……律が泣くなんて、珍しいな」…クスッ


171 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 19:09:12.15 ID:bJV158ix0
律「へへへ……カッコ悪いよなぁ、今の私。だけど止まんないや、なんでだろ?」グスグス…

澪「……律」ソ…ッ

澪「……」

澪「……っ!」…ナデ

律「澪……?」

澪「うぅぅー……」ナデ…ナデ… …ガクブル

律「……ぷふっ」

律「あははっ」

澪「……何笑ってんだよ」

律「澪が私の事撫でるなんて、明日の朝は大雨だー」クスクス

172 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 19:15:44.90 ID:bJV158ix0
律(だけど)

律(だけどさ澪)

律(手が震えてるよ。はっきり分かるくらい。痛々しいくらい)

律(そんな、おっかなびっくり撫でられたって……やっぱりさ……)ジワ…ッ

律(な、泣くな泣くなっ! 泣くな、私っ!)

律(私は澪を助けに来たんじゃないか。私が泣いて、どーすんだよ……)ポロポロ…

律(……あぁ、情けないな。私。私もいつもの私じゃないみたい)ポロポロ ポロポロ

澪「律」

律「……澪、無理しなくても」






澪「なんでだろうな。血は怖いのに、涙はこわくないんだ」


178 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 19:27:33.35 ID:bJV158ix0
律「……」グシグシッ!

律「へへ、そう言われてみればそうだな。同じ体液なのに涙はグロっちくないのはなんでだろ?」

澪「ば、ばかっ! 体液なんて、そんな気持ち悪い単語使うなっ!!」

律「ん? 気持ち悪いかな? 涙って、元は血だったんだろー?」

律(確か、そうだった筈。私、バカだから合ってるかどーかなんて分かんないや)

律「なぁ、澪。確かそうだったよな?」

澪「うぅ……血なんて言うな……っ!」グスグス…

律「……はは。今度は澪が泣いた」

澪「うるさいっ」メソメソ

律(ほんとだ。涙は、こんなにキレイなのに)

179 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 19:31:49.61 ID:bJV158ix0
律「なぁ、澪ー」…ソッ

澪「……な、なんだよ」ブルブル

律「その調子で、学校、ちゃんと行けるのかー?」

澪「…………律が居たら、多分、大丈夫……かも」…ボソッ

律(澪がちょっと赤くなった)

律(これも、ただ単に体液だの血液だのの循環のせいだとしても)

律(……私は、それでも良いと思うんだ)

律「……」ポンッ …ナデナデ

律(手の平から伝わる澪の感触は、やっぱりまだ頼りなげに震えてるけれど)

律(それすら、それでも良いと思えるなんて……私も、重症かもなぁ)…ヘヘヘ

180 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 19:34:21.77 ID:ileli+WS0
いいえ正常です
それが律澪です


181 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 19:45:22.69 ID:bJV158ix0
澪「とにかく、学校は行くよ。部活だって行く。……行きたいんだ」

律「無理するのだけは止めろよー」

澪「……うん。出来る範囲で、頑張ってみる」

律「そーだぞ。出来る範囲で良いんだからな」

律「私に出来る事があるのなら、協力するからさ」

澪「……律と友達になれて、良かった」

律「なにさー、畏まっちゃって」

律「澪の事は私が全面的に支えてあげるから、澪はこれから私を律様って敬い讃えなさーい!」ニシシッ

澪「バカ律。調子にのるなっ」クスクス

律「へへへっ」

澪「ふふふっ」


184 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 19:56:38.82 ID:bJV158ix0
澪「……ちょっと、トイレ行ってくるよ」

律「あ、そなの? じゃあ……」

澪「いや、律は良いよ」

律「えっ。で、でも」

澪「平気だって。……これだって、『出来る範囲』の筈だから」

律「……みお」

澪「……それじゃあ、すぐに、戻って来るから」


 ガチャリ  …パタン


185 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 19:59:54.64 ID:bJV158ix0
―それから!―

やっぱり澪の極度な怖がりは、急には治らなかった。

澪の両親にも相談し、ちゃんと心療内科にも通わせる事にした。

そのお陰で、少しは怖がりも治って来たような気がする。

やっぱり、医者はすごいなぁ。私たちが治そうと思っても、全てが逆効果にしかならなかったのに。

ただの女子高生がこんな事言うのも生意気かも知れないけど……少し、悔しい、かも。

最初は保健室登校だったけれど、ほんの一ヶ月で部活にも出られるようになった。

良かった。
本当に、良かったと思ってる。
澪が久しぶりに部活に顔を出した時……恥ずかしいけど、私は皆の前で泣いてしまった。
……あー、ほんっとーに恥ずかしい。恥ずかしがり屋の澪の気持ちが、少し分かった気がしたよ。

澪、これでようやく元通りだな。――ううん。元に戻っただけじゃない。

最近は少しの血にも動じなくなった澪。
少し淋しい気もしたけれど、それと同時に誇らしい気にもなった。
私がこんな気持ちになるなんて、おかしーよなぁ。頑張ったのは、澪なのにさ。




186 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 20:02:59.29 ID:bJV158ix0



 私たちは並んで歩く。
 人の大勢居る廊下で生肉の塊二つが寄り添い、部室に向かって。

 今の澪にとってこの世界は――生肉の蠢くこの世界は、どういう風に見えてるんだろう。

 隣に居るのに、こんなに傍に居るのに……私には、それを想像する事しかできない。



187 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 20:07:02.51 ID:bJV158ix0

……

律「いたた……っ」

澪「どーした?」

律「い、いや。澪は気にしなくっても良いって!」

澪「怪我したんだろ? 見せてみろよ」

律「で、でもさぁ……澪……」

澪「平気だから。私はもうダイジョウブだから」

澪「最近、血を見ても普通にしていられるんだ」

澪(むしろ、律の血は……――)

律「そ、そう? ちょっと指の先切っちゃっただけなんだけどー……」

澪「……」

律「……澪、ほんとーに大丈夫なのか?」

澪(人の涙は、血から出来ている)

澪(律の血は、律の涙の元だから……だから……――)

188 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 20:12:01.10 ID:bJV158ix0
澪「ほら、今から消毒してやるから」

律「消毒? だけど、薬なんて……」

澪「良く言うだろ? 唾液は殺菌作用があるって」

律「え、ちょ、み、澪……?」

澪「  」……はむっ

律「み、みみみみ澪っ!?///」

澪「  」ちゅるちゅる ちゅるちゅる

律「む、無理するなって! だから、や、やめ……っ!///」

澪「  」ちゅるちゅる じゅる  じゅる




189 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 20:15:42.26 ID:bJV158ix0


澪(自分の血だってまだ軽く眩暈はするけれど)ちゅうちゅう

澪(律の血だったら、平気なんだ)ちゅる…っ

澪(なぁ、律。こんな私はやっぱりおかしいか?)じゅるじゅる

澪(鉄臭い筈なのに。飲めたモンじゃない味の筈なのに)じゅるじゅるじゅるじゅる



澪(あぁ……どうしてだろう……


 甘くて、おいしい、苺ソースの味がするんだ)じゅるじゅるじゅるじゅるじゅる



 じゅるじゅるじゅるじゅる じゅるじゅるじゅるじゅる


【おしまい!】


195 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 20:21:39.29 ID:UpSmyNF60
結構妖しい終わり方だな。乙


197 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 20:31:22.73 ID:U5i9u0UQO
エロだと思ったらホラーで
ホラーだと思ったらラストがマジキチだった件について


198 :>>書いた奴:2011/02/17(木) 20:38:06.82 ID:bJV158ix0
友人と牛串メインの立ち飲み屋で飲んでた時に考えた話です
「こぶくろ」って子宮の事だったんですね。ぷにぷにコリコリでおいしかったです。
産道は「らっぱ」と言うらしく、中々らっぱが来ないので店員さんに「難産ですねっ」と言ったらキョトンとされました。

牛の子宮を食いながら
「澪ちゃんってグロ系てんで駄目だよなー……肉とか普通に食べてるっぽいけど、いつかヤバくなっちゃうんじゃないかなー」と
妄想に妄想を重ね、行き当たりばったりで書きあげた駄文に付き合ってくれた皆様に感謝。
いや、でもさ、本当に生理の時澪ちゃんどーしてるんだろうか。心配で心配で仕方ありません。

203 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 20:56:50.03 ID:MYHJJcaM0
自分の血と他人の血は別物だろ多分
そして乙

204 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 20:57:05.15 ID:pD8CK5EsO
面白かった

205 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 21:19:52.39 ID:Cqzsw3a10
乙おもしろかったよー
この澪はこのままいくカニバリズムに走りそうだな…

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